Servaas, Storm の検索結果:

DSGEモデルの10の誤謬

…るデルフト工科大学のServaas Stormというオランダの経済学者が、今年2月に「Cordon of Conformity: Why DSGE models Are Not the Future of Macroeconomics」と題したDSGEモデルの10の誤謬を指摘した論文を書いている(サイモン・レン−ルイス[邦訳]経由のクリス・ディロー経由のStormのINET記事経由)。 以下はその10の誤謬の概要。 どんなマクロモデルでも核心は現在の消費と将来の消費のトレード…

中心は持つのか?

…g)という詩の一節をServaas Stormがユーロ圏の先行きに絡めて引用したのを紹介したことがあったが、サマーズが表題のProject Syndicate論説(原題は「Will the Center Hold」)で米国と世界の先行きに絡めて引用している。 The most important question facing the United States – and in many ways the world – after the events of 2017 i…

生産性の伸びは重要ではなくなっているのか?

アデア・ターナーが、近年の生産性の伸びの停滞からするとソローパラドックスはますます強まっている、と表題のProject Syndicate論説(原題は「Is Productivity Growth Becoming Irrelevant?」)で論じている。そして、投資の低迷*1、技能の不足、インフラの劣化、過剰な規制*2、企業間の技術格差*3、期待外れに終わっているIT、といった巷間良く挙げられる説明よりも問題の根は深いのだ、と主張している。ターナーによれば、生産性の伸びは豊…

これまでの生産性低迷についての考えは完全に間違っていたかもしれない

潜在生産力は言われているほど落ちていない、という議論が米国では盛んになってきているようで、昨日エントリで紹介した論文のほか、こちらのルーズベルト研究所の論文でも、同研究所とCUNYを兼務するJ.W. Masonがそうした主張を展開している。そのMasonの主張をベースに、NYTのNeil Irwin記者が生産性に関する表題の記事(原題は「Maybe We’ve Been Thinking About the Productivity Slump All Wrong」)を書いて…

ソロー残差が覆い隠したもの

…ビュー記事を紹介したServaas Stormが、「The New Normal」と題したINETブログ記事を執筆している(H/T Economist's View)。 その中で彼は、全要素生産性が供給側の要因だけで決まる、という見方を否定している。 Potential growth is exogenous if one assumes, as is commonly done, that the alarming crisis of U.S. productivity g…

ドイツ経済は米国型になったのか?

…、なぜでしょうか? Servaas Storm それが神話だというのは、起きなかったことだからです。少なくとも、ドイツの中核部門、即ち、ドイツの輸出の成長を担った輸出志向の製造業では起きませんでした。ドイツは米国モデルに移行するどころか、製造業の活動や、価格ではなく設計や品質などを通じて製品を魅力的なものとすることにおいて、長期的な視野で考えることを奨励し続けました。この長期主義は協同資本主義のシステムに基づいており、そこでは企業、銀行、組合の行動に「チェック・アンド・バラン…

ハンガーゲームに投げ込まれた欧州

…のデルフト工科大学のServaas StormとC.W.M. Naastepadが、「Europe’s Hunger Games: Income Distribution, Cost Competitiveness and Crisis」という論文を書いている(Mostly Economics経由のINETのStormインタビュー記事経由)。 以下はその要旨。 The dominant view, both on the mainstream right and on the…