笑っていいとも

以前紹介したように、FOMCの議事録で「[Laughter]」=「(笑い)」が目立つという話が一時期話題になり、最近もTimothy Taylorがブログでその件を取り上げたりしたが邦訳)、その件を論文にまとめた人が現れた(H/T UDADISI)。
以下はそのEconomic Inquiry掲載論文「What's So Funny About Making Monetary Policy?」の要旨。

During their meetings, the members of the Federal Open Market Committee (FOMC) make monetary policy, but they also make each other laugh. This article studies the amount of laughter elicited by members of the FOMC during their meetings. The study finds that a member elicits more laughter if he or she expects higher inflation, other things being equal. This finding suggests that members may use humor to cope with the threat of inflation.
(拙訳)
連邦公開市場委員会FOMC)の委員は、会合において金融政策を策定するが、お互いを笑わせもする。本稿では、会合においてFOMCの委員により引き起こされた笑いの量を調べた。それによると、他の条件が等しければ、委員が高インフレを予想するとより笑いが取れる。この結果は、委員たちがユーモアを用いてインフレの脅威に対処している可能性を示唆する。


UDADISIは論文のungated版を見つけられなかったと書いているが、その代わりに、アメリカン大学の博士課程に在籍する著者のKevin W. Capehartが今年初めのAEAのユーモアセッションで講演したPBSニュースアワーの映像を紹介している。