コント:ポール君とグレッグ君(2012年第6弾)

昨日小生が最近「コント:ポール君とグレッグ君」のネタが無いとぼやいたのを聞きつけた訳でも無かろうが、マンキューが久し振りにクルーグマンに言及した。そして、そこでマンキューがリンクした批判に、クルーグマンが(マンキューには言及せずに)反論している。

グレッグ君
外交問題評議会の中の人が、ポール君のアイスランドの分析は少し…何というか、頑健性を欠いている、と言ってるね
ポール君
敢えて言おう、外交問題評議会の批判はカスであると。彼らは景気の谷を起点に経済のパフォーマンスを測るべきだと言っているが、落ち込みが大きい経済ほどその後の回復も大きいに決まっているじゃないか。たとえば米国は1934年に10.9%もの成長を遂げた。ニューディールの勝利と言いたいところだが、それでも実質GDPは1929年の水準を2割ほど下回っていた。あと、ライアン・アベントが指摘しているように、少し前に彼らは、キャッチアップ過程にある経済と成熟経済の長期的な潜在成長率の話と、経済危機による潜在成長率からの逸脱の話とを同列に論じる、という誤りも犯している。ちなみにアベントはアイスランドの話はお腹いっぱいとか言っているけど、経済学では自然実験の機会は最大限利用しなくちゃいけないんだ。