清滝信宏氏とミネソタ大学

Stephen Williamsonが、淡水系の経済学部では反ケインジアンの人々がニューケインジアンを雇うことに反対する、という噂について書いたクルーグマンに反論する際に、清滝信宏氏を引き合いに出している。

People in academic departments disagree about who to hire. This is news? When an academic hire is made, we think we are making a very long-term commitment, particularly when it's a tenured appointment. We're making risky bets on people. Are they intelligent and creative types? Will they be able to adapt when their current research program goes out of fashion? Will they get along well with their colleagues and make everyone more productive? Sometimes things turn out badly. While James Tobin was alive, he wouldn't tolerate having macroeconomists who were up on contemporary macro in his department. As a result, he set his department back, and they have only recently caught up with where macro has gone. Sometimes things turn out well. In 1991, the University of Minnesota hired Nobu Kiyotaki. Remember that Blanchard and Kiyotaki (1987) was a key innovation in Keynesian economics. The Minnesotans were not doctrinaire about it. They saw a smart and productive guy, hired him, and he went on to do more great things. He now works in the Princeton econ department, with Krugman.
(拙訳)
大学の学部の人々は、誰を雇うかについて意見が割れることがある。それは別に珍しいことではない。教員を雇い入れる時、我々は非常に長期的な関係を結ぶことになるものと考える。特にテニュア職の場合はそうだ。我々はそれらの人々について、リスクの高い賭けを行っているのだ。彼らは知的で創造的な人間だろうか? 彼らは現在取り組んでいる研究テーマが廃れた時にうまく適応できるだろうか? 彼らは同僚とうまくやっていくことができるだろうか、そして皆の生産性を高めることができるだろうか? 時々賭けに失敗することもある。ジェームズ・トービンは、存命中、現代マクロ経済学に取り組んでいる経済学者を雇うことを許さなかった。その結果、彼のいた経済学部*1は後退し、そこがマクロ経済学の現状に漸く追いついたのはつい最近のことである。時々賭けに成功することもある。1991年、ミネソタ大学は清滝信宏を雇った。ブランシャール=清滝(1987)ケインズ経済学の重要な革新的研究だったことを思い起こして欲しい。ミネソタ大学はそうした学派的なことにはこだわらなかった。彼らは賢くて生産的な男を目の前にして、彼を雇うことにし、彼はさらに素晴らしい研究を積み重ねた。彼は現在はプリンストン大学の経済学部におり、クルーグマンの同僚となっている。

*1:マンキューが時々小馬鹿するイェール大学のこと。cf. ここ