経済危機によって失われた消費

がサンフランシスコ連銀のレポートで試算されているMostly Economics経由)。


以下はその試算の元となった図。

レポートによると、この図の一人当たり消費の危機前のトレンド線と実際の経路との差は、2007年12月の大不況開始(=前回の景気の山)以来2011年5月現在まで、2005年価格にして累計7356ドルになるという。その期間は42ヶ月なので、1ヶ月当たりでは175ドルということになる。そして、一人当たり消費は未だにピークより1.6%低い水準にある。

危機前のトレンド線の傾きは年率2%、危機後は1.15%との由。


ちなみにこの一人当たり消費の経路をその前の2回の不況と比べて見たのが以下の図。

1990-91年の不況でもピークから23ヶ月後には元の水準を取り戻しており、今回の不況における落ち込みの大きさが分かる。