コント:ブライアン君とブラッド君

以下のやり取りが少し面白かったので紹介。


Econlogの12/19エントリ。

Who Said It?
Bryan Caplan


"Critics of Paul Krugman call him acerbic and boastful, unfair on the attack and unwilling to make concessions on the defense, certain that he is correct, and always sure that those who disagree are mendacious or foolish (or both). And I cannot deny that these criticisms are accurate."


No googling!

Who Said It? - Econlib

(拙訳)
誰が言った言葉でしょう?  −ブライアン・キャプラン


ポール・クルーグマンの批判者は、彼のことを、辛辣で高慢、攻撃に際しては公平性を欠き、防御に際しては譲歩の姿勢を欠き、自分が正しいと確信し、彼の意見に賛成しない者は嘘つきか馬鹿(もしくはその両方)だと常に信じている、と批判する。そしてその批判が当たっていることを私は否定できない。」


ぐぐるのはなし!


同エントリのコメント欄。

Brad DeLong writes:

Naughty, naughty, Bryan!

You need to quote the whole paragraph--or nothing at all.

But maybe you want to keep your current status as a preeminent bullshit artist.

Posted December 19, 2009 5:56 PM

http://econlog.econlib.org/archives/2009/12/who_said_it_3.html#93055

(拙訳)
ブラッド・デロングさんのコメント*1

ないない、それはないよ、ブライアン!
段落を全部引用するか、まったく引用しないかだ。
それとも卓越した戯言の芸術家としての現在の地位を維持したいのかい?
2009年12月19日 午後5時56分


Econlogの12/19エントリ。

Brad Said It
Bryan Caplan


The quote was from DeLong's rave review of The Accidental Theorist. The next sentence reads:

But all these are outweighed by one fact: he is almost always--not always, but almost always--right.

Even in 1999, that was a stretch. By 2009, what non-Democratic thinker denies the consequences of the long-standing epistemic faults that Krugman's best admirer acknowledged a decade ago?

Brad Said It - Econlib

(拙訳)
ブラッドの言葉でした  −ブライアン・キャプラン


引用したのはデロングが「The Accidental Theorist」(邦訳:グローバル経済を動かす愚かな人々)を激賞した書評でした。続く文は次の通り:

ただそうしたことはすべて、一つの事実によって霞んでしまう:彼はほとんどすべての場合――すべての場合ではなく、ほとんどすべての場合――正しいのだ。

1999年時点でさえ、これは言い過ぎ。2009年の今、クルーグマンの最良の称賛者が10年前に認めた彼の認知上の欠陥が長きに亘ってもたらした弊害を否定する非民主党の思想家がいますかね?


このキャプランクルーグマン批判は、最近の最低賃金論争で、クルーグマンキャプランのことをあろうことか(バーニー・フランクタウンミーティングオバマヒトラーに喩えた医療保険制度改革反対者に対して放った言葉を引用して)食堂のテーブル呼ばわりした(それに対しキャプランは「食堂のテーブルからの反応」と題したエントリで反論している)ことが背景にある。

*1:ただし本人かどうかの確証はない。