コント:ポール君とグレッグ君(2009年第4弾)

先日こちらのエントリにJD-1976さんからトラックバックを頂き、そちらに“「端倪すべからざるブロガー」(若田部教授の解説より)”という記述があって何のこっちゃと思っていたのだが、本当にこの本の巻末の解説で小生のことをそう紹介されていた。恐縮の至りである。


その解説で小生の名が出されていたのは、クルーグマンとマンキューの応酬を逐一報告している、という点であった。そこで、議論が発展していないので一時はスルーしようかとも思ったのだが、マンキューブログでの最新のクルーグマン批判を一応報告しておく。題して「コント:ポール君とグレッグ君(2009年第4弾)」。

(ちなみに過去分のエントリのリンクをまとめておくと…:2008年以前2009年第1弾2009年第1.5弾2009年第2弾2009年第3弾。)


ポール君
人々に公的保険を強制しようと考えている者は誰もいない。オバマ大統領が言うように、今回の目的はあくまでも保険の選択肢を広げ、市場に競争をもたらし、業界を公正にすることなのだ。
グレッグ君
ポール君があんなこと書いているけど、肝心な疑問に答えていないね。その疑問と言うのは、公的保険は民間保険と違って税金に頼ることができるのか、なんだけどね。
もしその答えがイエスならば、競争は公正になんかなりっこない。今回の動きは結局、ポール君をはじめとした左派系の人たちが大好きな――だけど政治的には売り込みが難しい――単一支払保険制度の実現に向けた煙幕と受けとめざるを得ない。
また、もしその答えがノーならば、なぜ政府が自ら参入する必要がある? 利益追求を目的としない法人が参入すれば済む話じゃないか。それならば今すぐにもできるし、誰も止めないよ。
つまるところ、本当に公正な競争が目的ならば、政府が出しゃばってくるのは有害無益、ということだね。