リフレ反対論者は縛り首にすべし

何とも過激なタイトルになったが、米国の匿名ブロガーのknzn氏が2/6エントリでそう主張している。

彼は、リフレ政策を提唱しているのだが(ただしreflationという言葉は用いていない)、その際に、価格水準を最終的な達成目標に据えるべき、としている。具体的には、最初の5年は6%、次の5年は5%、その次の5年は4%、というようなインフレ率目標を当初設定し、仮に最初の5年のインフレ率が0%に留まった場合は、次の5年は(5%ではなく5+6の)11%を改めて目標にすべし、と主張している。そして、続けて以下のように書いている。

And as for those who say that 11% is too much, even if they be 99% of the population, to my mind they are all traitors, enemies of the United States and of the world, and if I had my way, they would all be hanged!
Their intentions are good, perhaps, but we must not let such foolishness lead us down the road to Hell.


(拙訳)11%が高すぎるという人は、たとえそれが人口の9割9分を占めるとしても、私に言わせれば皆裏切り者であり、米国と世界の敵であり、もし私の思い通りにできるならば、皆縛り首に処する!
彼らの意図は多分善意に基づいているのだろうが、我々はそうした愚かさが地獄への道に通ずるのを許してはならない。


このエントリにはカナダ人経済学者のNick Rowe氏(最近本ブログでの登場回数が多いが)もコメントを寄せ、賛意を表明している。Rowe氏も以前、同様に価格水準を目標にしたインフレ政策を提言したとの由。ただ、コメントの最後には

I'm disappointed we don't see more advocacy of this policy; all the debate is about fiscal policy instead, but this one is much cheaper, and likely to be just as effective.

とも書いており、財政政策に注目が集まって、より安価に同等の効果が得られるリフレ政策の提唱者があまりいない現状を残念がっている。