そこまで言うか、という感じだが、女性エコノミストブロガーのレベッカ・ワイルダーがFTの記事を引用してそう書いている。
彼女は、与謝野経済財政担当相の
日本の政府債務残高は大きいので、刹那的な享楽のために有効需要を創出するのは賢明ではない。
という発言を取り上げ、頑固な日本の政治家はデフレの時代から何も学んでいない、これでは日本経済は苦しむことになるだろう、と痛烈に批判している。
なお、ワイルダー氏は、最初は誤って
(欧米の財政赤字拡大は制御不能のインフレを招く恐れがあるが)日本はそこまで馬鹿ではない。日本はそこまで自棄になっていない。
という田谷禎三氏の発言を与謝野氏のものとしていたが、小生の指摘で修正している。しかし、良く考えてみれば、こういう発言をする人が日銀の審議委員だったことの方が怖いことかもしれない。
それに対し、同じFT記事の中で、元日銀理事の緒方四十郎氏*1が積極財政論を唱えて与謝野氏を批判していたのが意外だった*2。
ちなみに、岩本康志氏は、直近のブログエントリで与謝野氏に近いことを述べている…。