のたうち回る日本経済

下記の図は、実質ベースのGDPを横軸、消費を縦軸に散布図を描いたもの。期間は1955年度-2007年度、単位は兆円。
一見して分かるとおり、1990年を境に、それまで直線状に伸びてきた*1消費関数が、急に見えない壁にぶつかってのたうち回るかのような動きを見せている。


そのうち1990年度以降を取り出したのが下記の図。

これを見ると、1991-1994年の4年間は消費は伸び続けようとするものの、GDPが増えないので、グラフが立ち上がる感じになっている。
1995-1996年には元の軌道に戻ったか、と思ったのも束の間、1997年の金融危機で、ついに消費が初めて減少してしまう。GDPも減少し、グラフは時計回りの回転を始める。
1999-2000年には一回転を経て何とか元の軌道に戻りそう、と思ったのもこれまた束の間、ITバブル崩壊で2000年から2001年には再びGDPが減り、ここでは壁に跳ね返されたかのような形状になっている。
2003年以降はやっと元の軌道に戻った感じだが、サブプライム問題で、今年度以降どうなることやら。


ソースはこちら90年基準の68SNA(1955-2000)に、現在の2000年基準の93SNAを接続した。

*1:2回のオイルショック時に多少の屈曲はあったものの