ここで紹介したブログエントリでEUのギリシャ危機対応を痛烈に批判したジェフリー・フランケルが、Project Syndicateで表題の件について書いている(Economist's View経由)。それによると、その3つの理由とは以下の通り。
- 過去10年間、多くの新興大国は、自国の経済運営について欧州よりもうまくやってきた。
- 欧州出身の専務理事がここ3代続けて任期半ばで辞任している。
- ストロスカーン以外の2人*1はスキャンダル絡みではないものの、逆に言えばそのことは、彼らがその職を重大視していなかったことを意味する。
- 今回の最良の候補者の多くは新興国出身者である。
その上でフランケルは、新興国出身の候補として取り沙汰される9人の名前を挙げているが、その中で、かつての教え子だというシンガポールのシャンムガラトナム財務相(今月の内閣改造で副首相も兼任)が「my favorite」だと書いている。