何が指導者に国造りへの投資をさせるのか?

というNBER論文が上がっている(ungated版)。原題は「What Motivates Leaders to Invest in Nation-Building?」で、著者はPaola Giuliano(UCLA)、Bryony Reich(ノースウエスタン大)、Alessandro Riboni(エコール・ポリテクニーク)。 以下はその要旨。…

1950-2022年のコロナ禍前とコロナ禍における米経済の生産性成長動学の新解釈

というNBER論文をロバート・ゴードンらが上げている。原題は「A New Interpretation of Productivity Growth Dynamics in the Pre-Pandemic and Pandemic Era U.S. Economy, 1950-2022」で、著者はRobert J. Gordon(ノースウエスタン大)、Hassan Sayed(プ…

GDPは時代遅れになりつつあるのか? 「GDPを超えて」の議論

というNBER論文が上がっている。原題は「Is GDP Becoming Obsolete? The “Beyond GDP” Debate」で、著者はCharles R. Hulten(メリーランド大)、Leonard I. Nakamura(フィラデルフィア連銀)。 以下はその要旨。 GDP is a closely watched indicator of th…

国債と先物市場の関係:英国におけるディーラー・顧客間の関係と価格発見

というイングランド銀行論文をMostly Economicsが紹介している。原題は「Links between government bond and futures markets: dealer-client relationships and price discovery in the UK」で、著者はDomenico Di Gangi(Institute of Information Science…

クロスボーダー金融センター

というBIS論文をMostly Economicsが紹介している。原題は「Cross-border financial centres」で、著者は同行のPamela PoglianiとPhilip Wooldridge。 以下はその要旨。 Financial centres that cater predominantly to non-residents – which we refer to as…

世界的不均衡へのポートフォリオ・アプローチ

というNBER論文が上がっている(ungated(SSRN)版)。原題は「A Portfolio Approach to Global Imbalances」で、著者はZhengyang Jiang(ノースウエスタン大)、Robert J. Richmond(NYU)、Tony Zhang(FRB)。 以下はその要旨。 We use a portfolio-based f…

新たな価格モデル、昔ながらのフィリップス曲線?

というNBER論文をMatthew Rognlieらが上げている(ungated版)。原題は「New Pricing Models, Same Old Phillips Curves?」で、著者はAdrien Auclert(スタンフォード大)、Rodolfo D. Rigato(ハーバード大)、Matthew Rognlie(ノースウエスタン大)、Ludw…

ピケティについて簡単に

マンキューが表題のブログエントリ(原題は「Piketty in Brief」)でピケティの以下の新刊を一蹴している。A Brief History of Equality (English Edition)作者:Piketty, ThomasBelknap PressAmazon I just read Thomas Piketty's latest book, A Brief Hist…

双子都市の最低賃金と労働市場

というNBER論文が上がっている(ungated版へのリンクがある著者の一人のページ)。原題は「Minimum Wages and Labor Markets in the Twin Cities」で、著者はLoukas Karabarbounis(ミネソタ大)、Jeremy Lise(同)、Anusha Nath(ミネアポリス連銀)。 以…

二世紀に亘る国際通貨の興亡

というフランス銀行論文をMostly Economicsが紹介している。原題は「The Rise and Fall of Global Currencies over Two Centuries」で、著者は同行のVicquéry Roger。 以下はその要旨。 This paper quantifies the relative dominance of global currencies …

中絶制限法がコーホートの死亡率に与える影響:19世紀の法のバラつきからの実証結果

というNBER論文が上がっている。原題は「Effects of Restrictive Abortion Legislation on Cohort Mortality / Evidence from 19th Century Law Variation」で、著者はJoanna N. Lahey(テキサスA&M大)、Marianne H. Wanamaker(テネシー大)。 以下はその…

リアルタイムの格差

というNBER論文をエマニュエル・サエズらが上げている。原題は「Real-Time Inequality」で、著者はThomas Blanchet、Emmanuel Saez、Gabriel Zucman(いずれもUCバークレー)。 以下はその要旨。 This paper constructs high-frequency and timely income di…

貿易政策とグローバル・ソーシング:傾斜関税の効率性の面での根拠

というNBER論文が上がっている。原題は「Trade Policy and Global Sourcing: An Efficiency Rationale for Tariff Escalation」で、著者はPol Antràs(ハーバード大)、Teresa C. Fort(ダートマス大)、Agustín Gutiérrez(シカゴ大)、Felix Tintelnot(同…

情報の波及とソブリン債:理論とユーロ圏危機の出遭い

というNBER論文が上がっている(3月時点のungated版)。原題は「Information Spillovers and Sovereign Debt: Theory Meets the Eurozone Crisis」で、著者はHarold L. Cole(ペンシルベニア大)、Daniel Neuhann(テキサス大オースティン校)、Guillermo Or…

グローバル・サプライチェーンの圧力、貿易、インフレ

というNBER論文が上がっている。原題は「Global Supply Chain Pressures, International Trade, and Inflation」で、著者はJulian di Giovanni(NY連銀)、Ṣebnem Kalemli-Özcan(メリーランド大)、Alvaro Silva(同)、Muhammed A. Yildirim(コチ大)。 …

ローカル予測対VARs:数千のDGPから得られた教訓

というNBER論文が上がっている(ungated版)。原題は「Local Projections vs. VARs: Lessons From Thousands of DGPs」で、著者はDake Li(プリンストン大)、Mikkel Plagborg-Møller(同)、Christian K. Wolf(MIT)。 以下はその要旨。 We conduct a simu…

リターン予測における複雑性の利点

というNBER論文が上がっている(昨年12月時点のungated(SSRN)版)。原題は「The Virtue of Complexity in Return Prediction」で、著者はBryan T. Kelly(イェール大)、Semyon Malamud(Swiss Finance Institute)、Kangying Zhou(イェール大)。 以下は…

銃の増加による予期せぬ結果の増加:米国の都市において銃携帯の権利が犯罪的行動と警察行動に与える影響

というNBER論文が上がっている。原題は「More Guns, More Unintended Consequences: The Effects of Right-to-Carry on Criminal Behavior and Policing in US Cities」で、著者はJohn J. Donohue(スタンフォード大)、Samuel V. Cai(同)、Matthew V. Bon…

財政の外部性は内部化できるか?

というNBER論文が上がっている(ungated版へのリンクがある著者のページ*1)。原題は「Can Fiscal Externalities Be Internalized?」で、著者はErzo F.P. Luttmer(ダートマス大)。 以下はその要旨。 Subsidies and in-kind transfers give rise to negativ…

FRBが含意する市場価格とリスクプレミアム

というNBER論文が上がっている(ungated(SSRN)版)。原題は「Fed Implied Market Prices and Risk Premia」で、著者はCharles W. Calomiris(コロンビア大)、Joanna Harris(シカゴ大)、Harry Mamaysky(コロンビア大)、Cristina Tessari(ゴールドマン…

グローバル化、貿易不均衡、および格差

というNBER論文が上がっている(ungated版へのリンクがある著者の一人のページ)。原題は「Globalization, Trade Imbalances and Inequality」で、著者はRafael Dix-Carneiro(デューク大)、Sharon Traiberman(NYU)。 以下はその要旨。 We investigate th…

u* = √uv

というNBER論文をエマニュエル・サエズらが上げている(ungated版)。著者はPascal Michaillat(ブラウン大)、Emmanuel Saez(UCバークレー)。 以下はその要旨。 Most governments are mandated to maintain their economies at full employment. We propo…

ドイツの貿易赤字はユーロ圏の金融政策にとって良くない知らせを意味する

チェコ国立銀行総裁を務めたミロスラフ・シンガー(Miroslav Singer*1)の7/7付けの表題のOMFIF論説(原題は「Germany’s trade deficit spells bad news for euro area monetary policy」)をMostly Economicsが紹介している。 Germany’s May foreign trade …

クルーグマン「日本はまだオワコンではない」

既に日本のツイッターで話題になっているが、クルーグマンが安倍元首相の死に寄せて連ツイを投稿している。 OK, one more shock: the assassination of Japan's former Prime Minister Abe. I have zero to say about what might lie behind it and what it …

産業用ロボット、労働者の安全、および健康

というNBER論文が上がっている(ungated版)。原題は「Industrial Robots, Workers' Safety, and Health」で、著者はRania Gihleb(ピッツバーグ大)、Osea Giuntella(同)、Luca Stella(ベルリン自由大学)、Tianyi Wang(プリンストン大)。 以下はその…

過剰貯蓄と双子の赤字:開放経済での財政刺激策の伝播

というNBER論文をMatthew Rognlieらが上げている。原題は「Excess Savings and Twin Deficits: The Transmission of Fiscal Stimulus in Open Economies」で、著者はRishabh Aggarwal(スタンフォード大)、Adrien Auclert(同)、Matthew Rognlie(ノースウ…

職場で働く政治

前々回紹介した論文と同様に企業内人事への政治の影響を扱った表題のNBER論文が上がっている(ungated版へのリンクがある著者の一人のページ)。原題は「Politics At Work*1」で、著者はEmanuele Colonnelli(シカゴ大)、Valdemar Pinho Neto(FGV*2)、Edo…

国の許容度の計測:理論と抗議への適用

というNBER論文が上がっている(ungated版)。原題は「Measuring the Tolerance of the State: Theory and Application to Protest」で、著者はVeli Andirin(ブラウン大)、Yusuf Neggers(ミシガン大)、Mehdi Shadmehr(ノースカロライナ大チャペルヒル校…

米企業の政治的分極化

というNBER論文が上がっている(ungated版)。原題は「The Political Polarization of Corporate America」で、著者はVyacheslav Fos(ボストン大)、Elisabeth Kempf(シカゴ大)、Margarita Tsoutsoura(コーネル大)。 以下はその要旨。 Executive teams …

日本の高齢化と構造改革

前回エントリで紹介したECB論文の日本の分析は、高齢化の自然利子率への影響についても触れている。 Adverse demographic factors may also negatively affect the natural rate of interest owing to lower potential growth, thereby constraining the rol…