ネタ

不平等社会日本とイモリ

今日は軽めのネタを2つ。 1.不平等社会日本 不平等社会日本―さよなら総中流 (中公新書)作者: 佐藤俊樹出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 2000/06/01メディア: 新書購入: 1人 クリック: 54回この商品を含むブログ (107件) を見る ちきりん氏がこの本の…

魔笛を吹いているのは誰?

昨日に続き今日も小ネタ。 8/27の日経の大機小機コラムがツイッター界の一部で話題になった*1。 本日の大機小機ですか。 @isologue 「誰かの負債は誰かの資産」なのは確かだが、「だから無問題」なんてのはナンセンス。(国はさておき)その論理だと企業も倒…

既視感

I notice he has an undergraduate in maths, then went straight into a PhD in economics. My conjecture: I bet he never took Intro Economics, or anything vaguely similar. I bet he waded straight into the mathematical deep end. And so he never…

経済学者のコンセンサス

昨日のエントリに書いたように、経済学を巡る議論では、しばしば経済学者の「コンセンサス」や「標準的見解」をデウス・エクス・マキナよろしく持ち出して、それに反しているからお前は間違いだ、という形で決着を図ろうとする人が多い。しかも、良く聞いて…

ゴールドマン問題の真実?

ゴールドマン・サックスに対するSEC訴追を受けて米ブロゴスフィアは蜂の巣をつついたような騒ぎになったが、その中の“与太話”を2つ紹介してみる。 一つはデロングが4/20エントリで紹介したウォール街の匿名の人から寄せられた仮説。 Perhaps the reason that…

文部科学省が大学の経済学部課程に必修科目を追加

文部科学省は、脱ゆとり教育の一環として、大学のカリキュラムについても指導を行なうことになった。まず、経済学部を対象に、新たに必修科目を追加する。 追加される科目は「反実仮想学習(仮)」。文部科学省が先に実施した調査では、日本の経済学が欧米に…

日本の比較劣位産業?

イースタリーが面白いことを書いているので、以下に訳してみる(Economist's View経由)。 経済学は国は専門に特化せよという…経済学への特化を含めて(Economics tells countries to specialize…including specializing in economics) 経済学で最も権威が…

米経済が静止する日

Marginal Revolutionでアレックス・タバロックが冗談紙Onionの2/16記事の冒頭を引用している。同記事は、The Big Picture、WSJブログでも引用されており、結構話題になっているらしい。原題は「貨幣がただの象徴的な共同幻想にすぎないことを国中が認識する…

ある障害に関する中間報告

今日はふと思いついて書いたネタエントリ。 現時点の障害の対応状況を報告せよとのことなので、以下に簡単にメモします。 相変わらずシステムの状態は不安定です。対応としては、せっかく中央銀行制度というシステム制御ツールが長年の歴史を経てこの経済シ…

2日で外れた経済予測

マンキューが12/9ブログエントリで、マシュー・カーン (Matthew Kahn)カリフォルニア州立大学ロサンゼルス校(UCLA)環境研究所、経済学部、公共政策学部教授の以下の予測を紹介した。 Professor Mankiw should consider incorporating the following income…

作家の話術

「作者と作品は別もので、作品がすべてで作者はカスであることもあり、作品と作者は似ても似つかぬものであることもあって、作者を知ることは作品の理解をさまたげることが多いのである」 …とかつて山本夏彦は述べたとのことだが、それに呼応するようなエッ…

インターネットによって消滅しつつあること

テレグラフに「インターネットによって消滅しつつある50のこと(50 things that are being killed by the internet)」という記事が上がっていた(The Big Picture経由)*1。 以下はその抜粋。 1) 礼儀正しい不同意の技術 YouTubeの中身の無いコメントが代表…

クルーグマンが女性だったら

浜矩子さんになるそうです(The Big Picture経由)*1。 日本絡みのネタもう一つ。 経済学者が学ぶべき詩は? 俳句だそうです。 *1:ぐぐってみると日本のブロガーで既に取り上げた人がいる。

文部科学省が“究極の経済対策”実施へ

文部科学省は、現在の金融危機に対する対策の一環として、主要大学の経済学部教授の再教育に乗り出す方針を決めた。米国では経済学部の有名教授が活発に経済政策について議論を交わしているのに対し、日本ではそうした状況が見られないどころか、経済の実態…

クルーグマンの知名度

クルーグマンが「Limits of celebrity」と題したブログエントリで、未だにMITで教えていると思われていた、というエピソードを紹介している。また、2年前には「フラット化する世界」の著者と間違えられた、というエピソードも紹介している。 トーマス・フリ…

ウラシマ効果と複利効果

9日のエントリのコメント欄で、ウラシマ効果と複利効果についてmabutanさんとやり取りさせて頂いたが、改めて両者について計算してみた。 まず、ウラシマ効果について。 宇宙船の速度の光速に対する比率と、時間の遅れ具合をグラフにしてみた。 式は、比率を…

クルーグマン論文の不備?

okemosさんがクルーグマンの恒星系間貿易理論を訳され、大変な人気を集めている。小生も拝読したが、確かに面白い。だが同時に、第一、第二の基本定理のどちらもちょっと違うのではないか、という気がした。ネタニマジレスカコワルイ、と言われそうだが、本…

嫌な奴はどこへ行った?

少し前のEconlogエントリで、ブライアン・キャプランが、今は身の周りに嫌な奴(jerk)がほとんどいなくなった、と書いている。jerkとの闘いの連続だった小生のサラリーマン人生から考えると信じられない話だが、キャプランは、どうして自分がそのような幸運…

コント:ポール君とグレッグ君

新年あけましておめでとうございます。 今年最初のエントリということで、昨年、クルーグマンとマンキューがブログでお互いに対し当てこすりや皮肉をぶつけていたのを、コント風にまとめてみた。初笑いになるかどうかは分からないが、ネタとして読み流してい…

クルーグマンブログでの没コメント

苺掲示板を久しぶりに見ていたら、池田信夫氏のブログの内容をクルーグマンやバーナンキに知らせたらどうか、という会話を見掛けた。 実は少し前(12/21)に、クルーグマンブログのこのエントリに、小生は以下のようなコメントを投稿した(引用元はこちら)…

世界最大のヘッジファンド

レベッカ・ワイルダーのブログ経由で、ある金融業界人のブログから。 今ならまだ間に合う、世界最大のヘッジファンドへの参加。乗り遅れるべからず。 レバレッジ比率は50倍以上。 資産内容は不透明。オンショア組織だが、議会への開示義務は無し。 最高級の…

オバマのカリスマ

2年前に、マンキューはブログエントリで、とある冗談サイトの記事を引用した。引用した記事の内容は、オバマのカリスマを民主党議員に配分する法案が可決された、というもの*1。 マンキューは、この記事からヴォネガットの短編小説「ハリスン・バージロン」…

地底人とオリビア

クルーグマンの地底人ちっくな最新のNYタイムズコラムのタイトルを見てどこかで聞いたフレーズだな、と思ったら、こちらの歌詞のもじりだったのね。若い人は分からんだろうな・・・と思ったら、最近、そのものずばりのタイトルの曲が出ていたのか。 しかしwik…

宮沢喜一とヨーダ

宮沢喜一のことが池田ブログのクー氏批判*1の中で取り上げられているのを見て、以前友人に書いたメールのことを思い出した。あまり真面目な話でもないし、スターウォーズシリーズを良く知らない人には意味が分からないだろうし、これからそのシリーズを見よ…

The envelope, please

マンキューのこのブログエントリのタイトルを見て意味がまったく分からなかったが、ぐぐってみてアカデミー賞関連のサイトが数多くヒットしたので漸く理解した。アカデミー賞の司会者のお約束の台詞だったのね。 この台詞の後に封筒を受け取り、開封して、「…

素粒子

下記の本の冒頭には 物理学に特別関心を持っている人はもちろん、そうでない一般の人でも「素粒子」という言葉はどこかで聞いたことがあるにちがいない。早い話が、朝日新聞の社会批評欄は「素粒子」と名づけられている。 もちろん素粒子欄の記事の内容と物…

タープの世界

クルーグマンが今回の金融危機についてこんなタイトルのブログを書いていたが、これはもちろんこの小説(&映画)のもじり。 また、Economist's Viewで紹介されていたこの記事のタイトルは、つい先日他界したポール・ニューマンの映画の有名な台詞のもじり。

シノプシス・LTCM破綻

昨日に引き続き、昔考えた映画のネタをアップする。これも6年前に投稿したものだが、題材はちょうど10年前の今日(9月23日)に決着したLTCM救済劇。 まさかその10年後の9月にまた同じような会合が開かれ、今度はリーマンの救済されない劇が繰り広げられる、…

シノプシス・岸信介の生涯

以前、映画が共通の趣味の友人と「自分が映画を撮るとしたらどんな題材を選ぶか」ということを投稿する内輪のBBSを立ち上げたことがある。今日は、そこから6年前に投稿したネタをこちらに転載する。

Lucas & Lucas

ルーカスについて以前から考えていたネタ。 ルーカスはこの分野にそれまで誰も考えたことのないような高度な技術理論を持ち込み、従来のこの分野の常識を一新した革命児である。…いや、マクロ経済学の話をしているんではない。僕の言うルーカスはロバートで…